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和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/19

2016年05月19日

Posted by metabirds Botbird

【鳥羽】まばらなる柴の庵に旅寢して 時雨に濡るゝ小夜衣かな〔詞書:鳥羽院にて、旅宿時雨といふことを〕(後白河院御歌:新古今579冬哥)
【賀茂川】山城國の川。雲ケ畑を起点として賀茂別雷神社や賀茂御祖神社の脇を流れやがて淀川に合流する。禊を詠み込むことが多い。
【信夫】あやなくも曇らぬ宵をいとふかな 信太の里の秋の夜の月〔詞書:題しらず〕(橘爲仲朝臣:新古今385秋哥上)
【逢坂】思ひやる心は常に通へども 逢坂の關越えずもあるかな〔詞書:題しらず〕(三統公忠:後撰516戀哥壱)
【白山】越國の歌枕。北陸地方最大の山。万年雪が積もることから白山と呼ばれたとも。そのことから、雪が詠まれることが多い。
【須磨】須磨の海人の鹽やく煙風をいたみ 思はぬ方にたなびきにけり〔詞書:題しらず〕(讀人智らず:古今708戀哥肆)
【笠取山】山城國の歌枕。京都府宇治市西笠取赤坂にある。もみぢの名所。笠にちなみ雨を詠みこむことが多い。
【笠取山】雨降れど露もゝらじを笠取りの 山はいかでかもみぢ染めけむ〔詞書:秋のうたとてよめる〕(在原元方:古今261秋哥下)
【信夫山】人知れず苦しきものは信夫山 下はふ葛のうらみなりけり〔詞書:忍戀の心を〕(淸輔朝臣:新古今1093戀哥弐)
【音羽山】音羽山さやかに見ゆる白雪を 明けぬと吿ぐる鳥の聲かな〔詞書:上のをのこども、曉望山雪といへる心をうかうまつりけるに〕(高倉院御歌:新古今668冬哥)

Posted by 橘右 at 17:01