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和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/16

2016年05月16日

Posted by metabirds Botbird

【唐崎】何せむにへたのみるめを思ひけむ 沖つ玉藻をかづく身にして〔詞書:志賀の辛崎にて、祓しける人の下仕へに、みるといふ侍りけり、大伴黑主そこにまで來て、かのみるに心をつけて言ひたはぶれけり、祓果てゝ(略)〕(くろぬし:後撰1099雜哥壱)
【宮城野】荒く吹く風はいかにと宮城野の 小萩が上を人の問へかし〔詞書:野分したる朝に、幼き人をだに問はざりける人に〕(赤染衞門:新古今1819雜哥下)
【淸瀧川】山城国の歌枕。京都市右京区の愛宕山のふもとを流れて、保津川に注ぐ川。流域に神護寺や高山寺がありもみぢが綺麗。
【日吉大社】諸人の願ひをみつの濱風に 心涼しきしでの音かな〔詞書:述懷の心を〕(前大僧正慈圓:新古今1904神祇哥)
【高尾山】なき名のみ高尾の山と言ひたつる 君は愛宕の峰にやあるらむ〔詞書:高尾にまかりかよふ法師に名立ち侍りけるを、少將滋幹が聞きつけて、まことかと言ひつかはしたりければ〕(八條の大君:拾遺562雜哥下)
【園原】立ちながら今宵は明けぬ園原や 伏屋といふもかひなかりけり〔詞書:信濃の御坂のかた描きたる繪に、園原といふ所に旅人宿りて立ち明かしたる所を〕(藤原輔尹:新古今913羈旅哥)
【木幡】山城國の歌枕。京都府宇治市木幡町を中心として山科あたりまでを含んだ地域の古称。大和への道が通じてゐた爲、歌に詠まれることも多かつた。
【淸瀧川】降りつみし高嶺のみ雪とけにけり 淸瀧川の水の白波〔詞書:春歌とて〕(西行法師:新古今27春哥上)
【大伴の御津】摂津國。場所未定。難波津は大伴氏との関連が深く、大伴氏の支配域にあつた官営の港のことであらう。心斎橋の三津寺はその名を遺してゐるのか。
【交野】御狩する交野の御野に降る霰 なかまゝだき鳥もこそ立て〔詞書:百首歌召しける時〕(崇德院御歌:新古今685冬哥)

Posted by 橘右 at 17:00