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和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/09

2016年05月09日

Posted by metabirds Botbird

【吉野山】數ならぬ身を持荷にて吉野山 高き歎きを思ひこりぬる〔詞書:題しらず〕(讀人しらず:後撰1167雜哥貮)
【笠縫島】しはつ山うちいでて見れば笠ゆひの 島こぎ隱る棚なし小舟〔詞書:しはつ山ぶり〕(讀人智らず:古今1073大哥所御哥・神遊びのうた・東哥)
【狹岑の島】沖つ浪依る荒磯をしきたへの 枕とまきてなれる君かも〔詞書:讃岐の狹岑の島にして、岩屋の中にて亡くなりたる人を見て〕(人麿:拾遺1316哀傷哥)
【難波の御津】難波津をけふこそ御津の浦ごとに これやこの世をうみわたる舟〔詞書:身のうれへ侍りける時、津の國にまかりて住み始め侍りけるに〕(業平朝臣:後撰1244雜哥參)
【春日山】春日山都の南しかぞ思ふ 北の藤波春に逢へとは〔詞書:家に歌合し侍りけるに、春の祝の心をよみ侍りける〕(攝政太政大臣:新古今746賀哥)
【伏見稻荷大社】我と言へば稻荷の神もつらきかな 人のためとは祈らざりしを〔詞書:稻荷にまうでて懸想しはじめて侍りける女の、異人に逢ひて侍りければ〕(藤原長能:拾遺1267雜戀)
【音羽の瀧】落ちたぎつ瀧の水上年つもり 老いにけらしな黒き筋なし〔詞書:比叡の山なる音羽の瀧を見てよめる〕(壬生忠岑:古今928雜哥上)
【三函の湯】未詳。延喜式神明帳では、伊豫國道後温泉、摂津國有馬温泉、陸奧國磐城湯本温泉が「日本の三古湯」として記されてゐる。当地は古代には「佐波古」と呼ばれてゐた。
【石田の小野】山城の石田の小野の柞原 見つゝや君が山路越ゆらむ〔詞書:題しらず〕(式部卿宇合:新古今1589雜哥中)
【江口】世を厭ふ人とし聞けばかりの宿に 心となむと思ふばかりぞ〔詞書:返し〕(遊女妙:新古今979羈旅哥)

Posted by 橘右 at 17:01