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和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/06

2016年05月06日

Posted by metabirds Botbird

【吉野山】ふるさとに花は散りつゝみ吉野の 山の櫻はまだ咲かずけり〔詞書:題しらず〕(中納言家持:新古今1979春哥下)
【瀬見の小川】山城國の歌枕。賀茂御祖神社の境内を流れてゐた川。
【藤江】播磨國。明石市の藤江付近。漁場であり海人などがよまれた。
【小野】秋の山紅葉をぬさとたむくれば 住む我さへぞ旅心地する〔詞書:小野といふ所にすみ侍りける時もみぢを見てよめる〕(紀貫之:古今299秋哥下)
【生田の森】攝津國の歌枕。生田神社境内の森。源平合戦の舞臺にもなつた。秋の歌が多く詠まれ「露」「鹿」「衣打つ」などの語を詠む歌も多い。
【白川(筑紫)】肥後國。阿蘇山に発し、熊本を流れて有明海に注ぐ川。
【初瀬】人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香に匂ひける〔詞書:初瀬にまうづるごとに、やどりける人の家に、ひさしくやどらで、ほどへてのちにいたれりければ、かの家のあるじ、かくさだかになむやどりはある(略)そこにたてりける梅の花を折りてよめる〕(紀貫之:古今42春哥上)
【住吉】住吉の松ならねども久しくも 君と寢ぬ夜のなりにけるかな〔詞書:忠房がむすめのもとに、久しくまからでつかはしける〕(大納言淸䕃:拾遺740戀哥貮)
【衣川の關】陸奧國。陸奥の阿倍氏の勢力地に置かれた関。古来から蝦夷との争ひが絶えない地であつた。後に奥州藤原氏が出現する。關から男の猛進を避けるやうな表現に用ゐられたりした。
【佐保川】曉の寢覺めの千鳥誰がためか 佐保の川原にをちかへり鳴く〔詞書:初瀨へまで侍りける道に、佐保山のわたりに宿りて侍りけるに、千鳥の鳴くを聞きて〕(能宣:拾遺484雜哥上)

Posted by 橘右 at 17:01