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和歌が詠まれた地.bot : 2016/03/25

2016年03月25日

Posted by metabirds Botbird

【雲林院】尋ねつる花もわが身もおとろへて のちの春ともえこそ契らね〔詞書:雲林院の櫻見にまかりけるに、みな散りはてゝ、僅かに片枝に殘りて侍りければ〕(良暹法師:新古今153春哥下)
【入野】山城國の歌枕。かつては入野神社付近を「入野」と呼んだ。「入る」「射る」を掛詞にして「さを鹿」が詠まれたりする。
【白川】血の涙落ちてぞたぎつ白川は 君が世までの名にこそありけれ〔詞書:さきのおほきおほいまうちぎみを、白川のあたりに送りける夜よめる〕(素性法師:古今830哀傷哥)
【交野】鶉啼く交野に立てるはじもみぢ 散りぬるばかりに秋風ぞ吹く〔詞書:法性寺入道前關白太政大臣家歌合に〕(前參議親隆:新古今539秋哥下)
【甲斐が嶺】甲斐がねをねこし山こし吹く風を 人にもがもやことづてやらむ〔詞書:かひうた〕(讀人智らず:古今1098大哥所御哥・神遊びのうた・東哥)
【音羽山】音羽山こだかく鳴きて郭公 君が別れを惜しむべらなり〔詞書:音羽の山のほとりにて人をわかるとてよめる〕(紀貫之:古今384離別哥)
【難波】人言のたのみがたさは難波なる 蘆の末葉の怨みつべしな〔詞書:忍びたる人に〕(讀人しらず:後撰943戀哥伍)
【粟田口】誰もみな淚の雨にせきかねぬ 空もいかゞはつれなかるべき〔詞書:母のために粟田口の家にて佛供養し侍りける時、はらからみなまうで來合ひて、雨かきくらし降り侍りければ、歸るとて、かの堂の障子に書き附け侍りける〕(右大將忠經:新古今842哀傷哥)
【末の松山】白波の越ゆらむ末の松山は 花やと見ゆる春の夜の月〔詞書:橘爲仲朝臣、陸奧に侍りける時、歌あまたつかはしける中に〕(加賀左衞門:新古今1474雜哥上)
【松島】音に聞く松が浦島けふそみる むべも心あるあまは住みけり〔詞書:西院の后、御髪おろさせ給ひて、行なはせ給ひける時、かの院の中島の松を削りて書きつけ侍りける〕(素性法師:後撰1093雜哥壱)

Posted by 橘右 at 17:01