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和歌が詠まれた地.bot : 2016/03/10

2016年03月10日

Posted by metabirds Botbird

【長州の濱】摂津國。場所未詳。拾遺676の歌中に「津の國」とあるので、摂津國であらう。兵庫県尼崎市の海岸邊か。「流す」を掛ける。
【化野】暮るゝまも持つべき世かなあだし野の 末葉の露にあらし立つなり〔詞書:百首歌に〕(式子内親王:新古今1847雜哥下)
【淀川】山城の淀の若薦かりに來て 袖濡れぬとはかこたざらなむ〔詞書:題しらず〕(重之:新古今1218戀哥參)
【近江】流れいづる涙の河のゆくすゑは つひに近江の海とたのまむ〔詞書:題しらず〕(讀人しらず:後撰972戀哥伍)
【生野】大江山こえていく野の末遠み 道にある世に逢ひにけるかな〔詞書:平治元年大嘗會主基方辰日參入音聲、生野をよめる〕(刑部卿範兼:新古今752賀哥)
【初瀨山】年も經ぬ祈る契りは初瀨山 尾上の鐘のよその夕暮れ〔詞書:家に百首歌合し侍りけるに、祈戀といへる心を〕(定家朝臣:新古今1142戀哥弐)
【和歌の浦】和歌の浦を松の葉越しにながむれば 梢に寄する海人の釣舟〔詞書:眺望の心をよめる〕(寂蓮法師:新古今1603雜哥中)
【長等山】世の中を厭ひがてらに來しかども 憂き身ながらの山にぞありける〔詞書:思ふ事侍りける頃、志賀に詣でて〕(よみ人も:後撰1233雜哥參)
【小夜の中山】遠江國の歌枕。箱根、鈴鹿に並ぶ日本三大峠のうちの一つ。交通の要衝でしば/\合戦の舞台となつた。月がよく詠まれる。
【生田の森】攝津國の歌枕。生田神社境内の森。源平合戦の舞臺にもなつた。秋の歌が多く詠まれ「露」「鹿」「衣打つ」などの語を詠む歌も多い。

Posted by 橘右 at 17:01