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和歌が詠まれた地.bot : 2016/03/02

2016年03月02日

Posted by metabirds Botbird

【長柄橋】津の國の永らふべくもあらぬかな みじかき蘆のよにこそありけれ〔詞書:津の國におはして、汀の蘆を見給ひて〕(花山院御歌:新古今1848雜哥下)
【布引の瀧】こき散らす瀧の白玉拾ひおきて 世の憂き時の涙にぞかる〔詞書:布引の瀧にてよめる〕(在原行平:古今922雜哥上)
【賀茂の社】いにしへのあふひと人は咎むとも なほそのかみのけふぞ忘れぬ〔詞書:はやう物申しける女に、枯れたる葵をみあれの日つかはしける〕(實方朝臣:新古今1254戀哥肆)
【初瀬】曉の寢覺めの千鳥誰がためか 佐保の川原にをちかへり鳴く〔詞書:初瀨へまで侍りける道に、佐保山のわたりに宿りて侍りけるに、千鳥の鳴くを聞きて〕(能宣:拾遺484雜哥上)
【玉江】玉江漕ぐ菰刈り舟のさしはへて 浪間もあらば寄らむとぞ思ふ〔詞書:題しらず〕(よみ人しらず:拾遺666戀哥壱)
【鳴海の浦】君戀ふと鳴海の浦の濱久木 しをれてのみも年を經るかな〔詞書:年を經たる戀といへる心をよみ侍りける〕(俊賴朝臣:新古今1085戀哥弐)
【玉江】三嶋江の玉江の蘆のしめしより おのがとぞ思ふいまだ刈らねど〔詞書:題しらず〕(柿本人麿:拾遺1212雜戀)
【宮川】契りありてけふ宮川のゆふかづら 長き夜までもかけて賴まむ〔詞書:同じ時、外宮にてよみ侍りける〕(藤原定家朝臣:新古今1872神祇哥)
【葛城山】移りゆく雲にあらしの聲すなり 散るか正木の葛城の山〔詞書:春日社歌合に、落葉といふことをよみてたてまつりし〕(藤原雅經:新古今561冬哥)
【天野川】河内國の歌枕。わが國における七夕傳説發祥と言はれてゐる。 桓武天皇 は、しば/\當地で狩りをしてゐたさうで、伊勢物語でも惟喬親王と在原業平卿が狩りしたときに詠んだ歌の插話が載る。

Posted by 橘右 at 17:01