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和歌が詠まれた地.bot : 2016/02/07

2016年02月07日

Posted by metabirds Botbird

【隅田川】武蔵國の歌枕。東京を流れる大きな川。伊勢物語第九段(古今411羈旅歌)の歌は、都への望郷の思ひを綴つた秀歌で、東京スカイツリー周辺の地名の語源になつてゐる。
【布引の瀧】こき散らす瀧の白玉拾ひおきて 世の憂き時の涙にぞかる〔詞書:布引の瀧にてよめる〕(在原行平:古今922雜哥上)
【嵯峨野】山城國の歌枕。平安の頃から現代に至るまで我が國を代表する観光名所。山に川にと変化にとんだ地形と数々の名刹・古刹が立ち並ぶ。
【阿武隈川】世とゝもに阿武隈川の遠ければ そこなる影を見ぬぞわびしき〔詞書:題しらず〕(讀人しらず:後撰520戀哥壱)
【信夫山】初時雨信夫の山のもみぢ葉を あらし吹けとは染めずやありけむ〔詞書:春日社歌合に、落葉といふことをよみてたてまつりし〕(七條院大納言:新古今562冬哥)
【葛城山】大和國の歌枕。一言主神と役の行者との伝説がある。そのため修験道の霊場として知られてゐる。
【淸見潟】相模國の歌枕。静岡市清水区興津にあった景勝地。日本相撲協会の年寄名跡にもなつてゐる。月や浪が詠まれた。
【三室山】大和國の歌枕。神奈備山とも呼ばれた。もみぢの名所。多くの歌人にもみぢが詠まれてゐる。
【宇治山】山城國の歌枕。喜撰岳の古名。喜撰法師の住処の跡。洞窟が殘こつてゐるが、喜撰法師の棲家かどうかは定かではない。
【小野】み山木を朝な夕なに樵りつめて 寒さを乞ふる小野の炭燒き〔詞書:三百六十首の中に〕(曾禰好忠:拾遺1144雜秋哥)

Posted by 橘右 at 17:01