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和歌が詠まれた地.bot : 2015/12/17

2015年12月17日

Posted by metabirds Botbird

【淀の渡り】ふしづけし淀の渡りをけさ見れば とけむ期もなく氷しにけり〔詞書:屛風に〕(平兼盛:拾遺234冬哥)
【鹽釜】鹽釜の前に浮きたる浮島の うきて思ひのある世なりけり〔詞書:中納言家持につかはしける〕(山口女王:新古今1379戀哥伍)
【交野】鶉啼く交野に立てるはじもみぢ 散りぬるばかりに秋風ぞ吹く〔詞書:法性寺入道前關白太政大臣家歌合に〕(前參議親隆:新古今539秋哥下)
【嵐山】問ふ人も今はあらしの山風に 人松蟲の聲ぞかなしき〔詞書:題しらず〕(よみ人しらず:拾遺205秋哥)
【難波】津の國の難波の春は夢なれや 蘆の枯葉に風渡るなり〔詞書:題しらず〕(西行法師:新古今625冬哥)
【由良の湊】紀伊國。和歌山県日高郡由良町の漁港。曾禰好忠の歌は丹後と解されてゐるが、それ以外の歌は紀伊國を指す。
【十市の里】ふけにけり山の端近く月さえて 十市の里に衣打つ聲〔詞書:百首歌たてまつりし時〕(式子內親王:新古今485秋哥下)
【伊勢の濱萩】伊勢國。かつて二見市三津邊りは濱萩生い茂る場所で、難波潟の蘆と伊勢の濱萩は歌に多く詠まれた。現在は、伊勢・安土桃山文化村と言ふテーマパークがあり、かつての名勝の面影を追うことはできなくなつてゐる。
【生田の浦】立ち歸り濡れては干ぬる鹽なれば 生田の浦のさがとこそ見れ〔詞書:返し〕(よみ人も:後撰533戀哥壱)
【龍田川】み山より落ちくる水の色見てぞ 秋はかぎりと思ひ知りぬる〔詞書:寛平の御時、古きうたたてまつれ、と仰せられければ、龍田川もみぢばながる、といふ歌をかきて、その同じ心をよめりける〕(藤原興風:古今310秋哥下)

Posted by 橘右 at 17:01