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和歌が詠まれた地.bot : 2015/11/26

2015年11月26日

Posted by metabirds Botbird

【東山】咲けば散る咲かねば戀し山櫻 思ひ絕えせぬ花の上かな〔詞書:子にまかりおくれて侍りける頃、東山にこもりて〕(中務:拾遺36春哥)
【鳰の海】近江國。琵琶湖の別稱。鳰は鸊鷉(かいつぶり)とも言ふ。琵琶湖に多く生息したゐた。
【石見潟】石見潟なにかはつらきつらからば 恨みがてらに來ても見よかし〔詞書:つゝむこと侍りける女の返事をずのみ侍りければ、一條攝政、石見潟と言ひつかはしたりければ〕(よみ人しらず:拾遺1262雜戀)
【巻向山】巻向の山邊響きてゆく水の 水泡のごとに世をば我が見る〔詞書:妻の死に侍りて後、悲しびてよめる〕(人麿:拾遺1320哀傷哥)
【吹上の濱】うち寄する浪の聲にてしるきかな 吹上の濱の秋の初風〔詞書:敎長卿、名所歌よませ侍りけるに〕(祝部成仲:新古今1609雜哥中)
【稻葉山】忘れなむ待つとな吿げそなか/\に 因幡の山の峯の松風〔詞書:攝政太政大臣の家の歌合に、秋旅といふことを〕(藤原定家朝臣:新古今968羈旅哥)
【くらぶ山】場所未詳。鞍馬山の事かと言はれる。古今集では「くらま山」は詠まれず、専ら「くらぶ山」である。同一とする説は多い。「暗部」と言ふ字を当てるか。「暗い」、「闇」などを導く。
【三上山】近江國。滋賀県野洲郡野洲町三上の東方の山。「御神」を連想させる。榊が景物。
【龍田山】朝霧や龍田の山の里ならで 秋來にけりとたれか知らまし〔詞書:中納言中將に侍りける時、家に、山家早秋といへる心をよませ侍りけるに〕(法性寺入道前關白太政大臣:新古今302秋哥上)
【信太の杜】過ぎにけり信太の杜のほとゝぎす 絕えぬ雫を袖に殘して〔詞書:杜間郭公といふことを〕(藤原保季朝臣:新古今213夏哥)

Posted by 橘右 at 17:00