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和歌が詠まれた地.bot : 2015/11/20

2015年11月20日

Posted by metabirds Botbird

【安積の沼】陸奧國の歌枕。古來は安積山と言ふ山があつたさうで、當地はその麓に「花かつみ」が咲く名所だつた。安積山は公園名として殘る。古今集677戀哥肆は本歌として數多くの歌が詠まれた。現代では「花かつみ」がどのやう植物なのか未詳。
【鳥羽】山里は世の憂きよりは住みわぎぬ ことのほかなる峯のあらしに〔詞書:鳥羽にて歌合し侍りしに、山家嵐といふことを〕(宣秋門院丹後:新古今1623雜哥中)
【吉野川】大和國。奈良県吉野郡吉野町を流れる川。流れが急で戀の激しい思ひを託す歌も多い。
【吉野山】吉野山さくらが枝に雪散りて 花遲げなる年にもあるかな〔詞書:題しらず〕(西行法師:新古今79春哥上)
【平野神社】生ひ茂れ平野の原のあや杉よ 濃き紫にたちかさぬべく〔詞書:源遠古朝臣子うませて侍りけるに〕(元輔:拾遺592神樂哥)
【江口】世の中を厭ふまでこそかたからめ かりの宿りを惜しむ君かな〔詞書:天王寺に詣で侍りけるに、にはかに雨降れば、江口に宿を借りけるに、貸し侍らざりければよみ侍りける〕(西行法師:新古今978羈旅哥)
【吉野】引く人もなくてやみぬるみ吉野の 松は子の日をよそにこそ聞け〔詞書:除目の頃、子日にあたりて侍りけるに、按察更衣の局より松を箸にて食物を出だして侍りけるに〕(元輔:拾遺1028雜春哥)
【待兼山】夜を重ね待ちかね山のほとゝぎす 雲居のよそに一聲ぞ聞く〔詞書:寬治八年前太政大臣高陽院歌合に、郭公を〕(周防內侍:新古今205夏哥)
【初瀬川】初瀬川ふる川野邊にふたもとある杉 年をへてまたもあひ見む〔詞書:題しらず〕(讀人智らず:古今1009雜體)
【鈴鹿山】鈴鹿山伊勢をの海人の捨て衣 しほなれたりと人や見るらむ〔詞書:女のもとに衣を脱ぎ置きて、取りにつかはすとて〕(伊尹の朝臣:後撰718戀哥參)

Posted by 橘右 at 17:00