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和歌が詠まれた地.bot : 2015/10/04

2015年10月04日

Posted by metabirds Botbird

【かへる山】かへる山なにぞはありてあるかひは きてもとまらぬ名にこそありけれ〔詞書:あひ知れりける人の越の國にまかりて、年へて京にまうできて、またかへりける時によめる〕(凡河内躬恆:古今382離別哥)
【名古曾の瀧】山城國。大覺寺隣の大澤池に水を取り込むために造られた瀧。平安の中期には既に涸れてゐたやうで、藤原公任の歌の「名こそ流れて」から「名古曾(なこそ)」の瀧と呼ばれるやうになつた。
【入野】山城國の歌枕。かつては入野神社付近を「入野」と呼んだ。「入る」「射る」を掛詞にして「さを鹿」が詠まれたりする。
【不破の關】人住まぬ不破の關屋の板びさし 荒れにしのちはたゞ秋の風〔詞書:和歌所歌合に、關路秋風といふことを〕(攝政太政大臣:新古今1601雜哥中)
【田上】旅寢する蘆のまろ屋の寒ければ 爪木樵り積む舟急ぐなり〔詞書:田上にてよみ侍りける〕(大納言經信:新古今927羈旅哥)
【龍田川】もみぢ葉の流れざりせば龍田川 水の秋をば誰か知らまし〔詞書:龍田川のほとりにてよめる〕(坂上是則:古今302秋哥下)
【有栖川】有栖川おなじ流れは變らねど 見しや昔の影ぞ忘れぬ〔詞書:禎子內親王かくれ侍りてのち、悰子內親王替りゐ侍りぬと聞きて、まかりて見れば、何事も變らぬやうに侍りけるも、いとゞ昔思ひ出でられて、女房に申し侍りける〕(中院右大臣:新古今827哀傷哥)
【小鹽山】小鹽山神のしるしを松の葉に 契りし色はかへるものかは〔詞書:最勝四天王院の障子に、小鹽山かきたる所〕(前大僧正慈圓:新古今1900神祇哥)
【住の江】うちしのびいざ住の江の忘れ草 忘れて人のまたや摘まぬと〔詞書:題しらず〕(よみ人しらず:拾遺466雜哥上)
【多氣川】もみぢ葉の流るときはたけ川の 淵の綠も色變るらむ〔詞書:題しらず〕(躬恆:拾遺1131雜秋哥)

Posted by 橘右 at 17:01