> HOME > 和歌が詠まれた地.bot : 2015/09/19

和歌が詠まれた地.bot : 2015/09/19

2015年09月19日

Posted by metabirds Botbird

【音羽山】山城國の歌枕。京都の東にあり、逢坂山と音羽山の間を通るルートは東下りの代表的なルートである。交通の要衝であり、多くの歌が詠まれた。
【鳰の海】近江國。琵琶湖の別稱。鳰は鸊鷉(かいつぶり)とも言ふ。琵琶湖に多く生息したゐた。
【蒲生野】蒲生野の玉の緒山に住む鶴の 千年は君が御代の數なり〔詞書:仁和の御時大嘗會の歌〕(よみ人しらず:拾遺265賀哥)
【衣川の關】陸奧國。陸奥の阿倍氏の勢力地に置かれた関。古来から蝦夷との争ひが絶えない地であつた。後に奥州藤原氏が出現する。關から男の猛進を避けるやうな表現に用ゐられたりした。
【手向山】大和國。手向山八幡宮が鎮座する山。もみぢの名所。
【木幡川】木幡川こは誰か言ひし事の葉ぞ なき名すゝがむたきつ瀬もなし〔詞書:題しらず〕(よみ人しらず:拾遺706戀哥貮)
【白川】折る人のそれなるからにあぢきなく 見しわが宿の花の香ぞする〔詞書:敦道の御子の供に、前大納言公任白川の家にまかりてまたの日、御子のつかはしける使ひに附けて申し侍りける〕(和泉式部:新古今1459雜哥上)
【かへる山】我をのみ思ひ敦賀のうらならば かへるの山はまどはざらまし〔詞書:あひ知りて侍りける人の、あからさまに越の國へまかりけるに、幣心ざすとて〕(讀人しらず:後撰1335離別、羈旅哥)
【春日大社】冬の來て山もあらはに木の葉降り 殘る松さへ峯にさびしき〔詞書:春日社歌合に、落葉といふことをよみてたてまつりし〕(祝部成茂:新古今565冬哥)
【伏見】名に立ちて伏見の里といふ事は もみぢを床に敷けばなりけり〔詞書:伏見といふ所にて〕(よみ人も:後撰1297雜哥肆)

Posted by 橘右 at 17:00