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和歌が詠まれた地.bot : 2015/08/31

2015年08月31日

Posted by metabirds Botbird

【伊吹山】近江國の歌枕。さしも草と共に詠まれることも多い。日本武尊が天叢雲剣を置いて山に住むとされる伊吹大明神と戦ひ、毒気を受けて病に冒されると言ふ傳承がある。延喜式で國内髄一の藥草の産地と記されてゐる。
【御岳】いにしへものぼりやしけむ吉野山 山よりたかきよはひなるひと〔詞書:みたけに、年おいてまうて侍りて〕(元輔:拾遺563雜哥下)
【賀茂の社】卯の花の垣根ならねどほとゝぎす 月の桂の䕃に啼くなり〔詞書:神館にて郭公を聞きて〕(前中納言匡房:新古今200夏哥)
【飯室】近江國。滋賀県大津市坂本、比叡山横川の別所。飯室不動がある邊り
【くらぶ山】秋霧の立ちぬるときはくらぶ山 おぼつかなくぞ見え渡りける〔詞書:延喜御時に、秋歌めしければ、たてまつりける〕(紀貫之:後撰271秋哥中)
【六田の淀】大和國。奈良県吉野郡吉野町六田から大淀町北六田邊り。
【宇治】袖の上にたれゆゑ月は宿るぞと よそになしても人の問へかし〔詞書:宇治にて、夜戀といふことををのこどもつかうまつりしに〕(藤原秀能:新古今1139戀哥弐)
【鹽釜】見し人のけぶりになりし夕べより 名ぞむつましき鹽釜の浦〔詞書:世のはかなきことを嘆く頃、陸奧國にある所々書きたる繪を見侍りて〕(紫式部:新古今820哀傷哥)
【布留】大和國。奈良県天理市の石上神宮付近。遍昭僧正、素性法師の縁の地でもある。
【さび江】難波の江。場所も漢字も不明。神戸市兵庫区佐比江町あたりかという。

Posted by 橘右 at 17:00