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和歌が詠まれた地.bot : 2015/07/27

2015年07月27日

Posted by metabirds Botbird

【敦賀】我をのみ思ひ敦賀のうらならば かへるの山はまどはざらまし〔詞書:あひ知りて侍りける人の、あからさまに越の國へまかりけるに、幣心ざすとて〕(讀人しらず:後撰1335離別、羈旅哥)
【長州の濱】人知れずおつる淚は津の國の ながすと見えて袖ぞ朽ちぬる〔詞書:題しらず〕(よみ人しらず:拾遺676戀哥壱)
【有磯海】言はで思ふ心ありその濱風に 立つ白波のよるぞわびしき〔詞書:人を思ひかけて心地もあらすや有りけん、物もいはずして日暮るれば、起きもあがらずと聞きて、この思ひかけたる女のもとより、などかくすき/”\しくは、といひて侍りければ〕(讀人しらず:後撰689戀哥貮)
【大井川】龜の尾の山の岩根をとめておつる 瀧の白玉千代の數かも〔詞書:さだときのみこの、をばの四十の賀を大井にてしける日よめる〕(紀惟嶽:古今350賀哥)
【富士山】信濃なる淺間の山も燃ゆなれは 富士のけぶりのかひやなからむ〔詞書:信濃へまかりける人に、たき物つかはすとて〕(するが:後撰1308離別、羈旅哥)
【三井寺】月をなど待たれのみすと思ひけむ むげに山の端は出で憂かりけり〔詞書:三井寺にまかりて日頃過ぎて、歸らむとしけるに、人々のなごり惜しみてよみ侍りける〕(刑部卿範兼:新古今1504雜哥上)
【切目宿】紀伊國。和歌山県印南にあつた王子神社(切目王子)。熊野詣が盛んなころに帰属が宿舎としてゐた。鳥羽上皇が御歌会を催したとの記録もある
【河原院】夏山の影をしげみやたまほこの 道行く人も立ちどまるらむ〔詞書:延喜御時御屛風に〕(貫之:拾遺130夏哥)
【水無瀨】思ひつゝ經にける年のかひやなき たゞあらましの夕暮れの空〔詞書:水無瀨にて、をのこども、久戀といふことをよみ侍りしに〕(太上天皇:新古今1033戀哥壹)
【菅原や伏見】明けぬるか衣手さむし菅原や 伏見の里の秋の初風〔詞書:守覺法親王五拾首歌よませ侍りける時〕(家隆朝臣:新古今292秋哥上)

Posted by 橘右 at 17:00