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和歌が詠まれた地.bot : 2015/06/20

2015年06月20日

Posted by metabirds Botbird

【鳴門】鳴門よりさしいたされし舟よりも 我ぞよるべもなき心地せし〔詞書:春宮に鳴る門といふ戸のもとに、女と物言ひけるに、親の戶を鎖して立てゝゐて入りにければ、又の朝につかはしける〕(藤原滋幹:後撰651戀哥貮)
【生の松原】涼しさは生の松原まさるとも 添ふる扇の風な忘れそ〔詞書:大宰帥隆家下りけるに、扇賜ふとて〕(枇杷皇太后宮:新古今868離別哥)
【隅田川】名にしおはゞいざ言問はむみやこ鳥 我が思ふ人はありやなしやと〔詞書:伊勢物語第九段〕(在原業平:古今411羇旅哥)
【玉江】玉江漕ぐ蘆刈り小舟さし分けて 誰を誰とか我は定めむ〔詞書:人々あまた知りて侍りける女のもとに、友達のもとより、この頃は思定めたるなめり、たのもしき事なり、戯れおこせて侍りければ〕(讀人しらず:後撰1251雜哥肆)
【須磨】白波はたてど衣にかさならず 明石も須磨もおのが浦々〔詞書:題しらず〕(人麿:拾遺477雜哥上)
【唐崎】夜もすがら浦こぐ舟は跡もなし 月ぞ殘れる志賀の唐崎〔詞書:和歌所歌合に、湖上月明といふことを〕(宣秋門院丹後:新古今1507雜哥上)
【春日大社】木の葉散る宿に片敷く袖の色を ありとも知らでゆくあらしかな〔詞書:春日社歌合に、落葉といふことをよみてたてまつりし〕(前大僧正慈圓:新古今559冬哥)
【龍田山】たがみそぎゆふつけ鳥か唐衣 たつたの山にをりはへて鳴く〔詞書:題しらず〕(讀人智らず:古今995雜哥下)
【住の江】久しくもなりにけるかな住の江の 松は苦しきものにぞありける〔詞書:題しらず〕(讀人智らず:古今778戀哥伍)
【田子の浦】沖つ風夜寒になれや田子の浦の 海人の藻鹽火たきまさるらむ〔詞書:百首歌たてまつりし時、海邊歌〕(越前:新古今1610雜哥中)

Posted by 橘右 at 17:01