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和歌が詠まれた地.bot : 2015/06/03

2015年06月03日

Posted by metabirds Botbird

【十符の浦】陸奧國。場所未詳。多賀城の近くを流れる川岸とも青森県上北郡野辺地町の海岸とも言はれる。芭蕉も訪れ多賀城付近で十符の浦の歌を詠んだ。
【もる山】近江國。滋賀県守山市一帶。「もる」から「漏る」となり露や雨が漏り、木や草が紅葉する情景を詠む歌が多い。
【北山】いざ今日は春の山邊にまじりなむ 暮れなばなげの花のかげかは〔詞書:雲林院のみこのもとに、花見に北山のほとりにまかれりける時によめる〕(素性法師:古今95春哥下)
【吉備の中山】まがねふく吉備の中山帶にせる 細谷川の音のさやけさ〔詞書:かへしもののうた〕(讀人智らず:古今1082大哥所御哥・神遊びのうた・東哥)
【白山】白山に雪降りぬれば跡絶えて 今はこし地に人もかよはず〔詞書:式部卿敦美の親王、しのびてかよふ所侍りけるを、のち/\絶え/”\になり侍りければ、妹の前齋宮の親王のもとより、このごろはいかにぞとありければ、その返事に、女〕(讀人しらず:後撰470冬哥)
【初瀬山】菅原や伏見の暮に見わたせば 霞にまがふ小初瀬の山〔詞書:伏見といふ所にて、その心をこれかれよみけるに〕(讀人しらず:後撰1242雜哥參)
【比叡山】みな人は花の衣になりぬなり 苔の袂よ乾きだにせよ〔詞書:深草のみかどの御時に、藏人頭にて夜晝なれつかうまつりけるを、諒闇になりにければ、さらに世にもまじらずして比叡の山にのぼりて(略)〕(僧正遍照:古今847哀傷哥)
【大井川】影さへに今はと菊のうつろふは 浪の底にも霜や置くらむ〔詞書:おなじ御時、大井川に行幸侍りける日〕(坂上是則:新古今623冬哥)
【くらぶ山】秋の夜の月の光しあかければ くらぶの山も越えぬべらなり〔詞書:月をよめる〕(在原元方:古今195秋哥上)
【長柄橋】朽ちにける長柄の橋を來て見れば 蘆の枯葉に秋風ぞ吹く〔詞書:長柄の橋をよみ侍りける〕(後德大寺左大臣:新古今1596雜哥中)

Posted by 橘右 at 17:01