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和歌が詠まれた地.bot : 2015/05/09
2015年05月09日
Posted by metabirds Botbird
【興津濱】君を思ひおきつの濱に鳴くたづの 尋ねくればぞありとだに聞く〔詞書:貫之がいづみの國に侍りける時に、大和より越えまうできてよみてつかはしける〕(藤原忠房:古今914雜哥上)
【飛鳥川】大和國の歌枕。明日香村を流れ藤原京址を通り、大和川に注ぐ。周邊には、奈良時代初期の遺跡群が多い。「あす」から「昨日」「明日」などの時間や「速い」など時間を詠むことが多い。水落遺跡は中大兄皇子が造らせたとされる漏刻の址か。
【名古曾の瀧】山城國。大覺寺隣の大澤池に水を取り込むために造られた瀧。平安の中期には既に涸れてゐたやうで、藤原公任の歌の「名こそ流れて」から「名古曾(なこそ)」の瀧と呼ばれるやうになつた。
【音羽川】音羽川堰いれておとすたぎつ瀨に 人の心の見えもするかな〔詞書:權中納言敦忠が西坂本の山庄の瀧の岩に書きつけ侍りける〕(伊勢:拾遺445雜哥上)
【朝日山】麓をば宇治の川霧立ちこめて 雲居に見ゆる朝日山かな〔詞書:堀河院御歌百首たてまつりけるに、霧をよめる〕(權大納言公實:新古今494秋哥下)
【粟津の森】近江國の歌枕。大津市膳所にある琵琶湖畔の船着き場付近の森。現在も粟津の地名が残る。若宮八幡宮の社中の森か。「あはづ」から「逢はず」を導く。尾花や萩、葛などの秋の草などが詠まれた。
Posted by 橘右 at 17:00