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和歌が詠まれた地.bot : 2015/04/09

2015年04月09日

Posted by metabirds Botbird

【二子山】ふたご山ともに越えねどます鏡 そこなる影をたぐへてぞやる〔詞書:下野にまかりける女に、鏡にそへてつかはしける〕(讀人しらず:後撰1307離別、羈旅哥)
【名取川】名取川やなせの浪ぞ騷ぐなる もみぢやいとゞ寄りて堰くらむ〔詞書:題しらず〕(源重之:新古今553冬哥)
【吉野山】み吉野の山の秋風さ夜ふけて 古里寒く衣打つなり〔詞書:擣衣の心を〕(藤原雅經:新古今483秋哥下)
【巻向山】巻向の山邊響きてゆく水の 水泡のごとに世をば我が見る〔詞書:妻の死に侍りて後、悲しびてよめる〕(人麿:拾遺1320哀傷哥)
【鳰の海】近江國。琵琶湖の別稱。鳰は鸊鷉(かいつぶり)とも言ふ。琵琶湖に多く生息したゐた。
【生田の浦】立ち歸り濡れては干ぬる鹽なれば 生田の浦のさがとこそ見れ〔詞書:返し〕(よみ人も:後撰533戀哥壱)
【松島】音に聞く松が浦島けふそみる むべも心あるあまは住みけり〔詞書:西院の后、御髪おろさせ給ひて、行なはせ給ひける時、かの院の中島の松を削りて書きつけ侍りける〕(素性法師:後撰1093雜哥壱)
【石上寺】岩の上に旅寢をすればいと寒し 苔の衣を我に貸さなむ〔詞書:いその神といふ寺にまうでて、日の暮れにければ、夜明けてまかり歸らむとてとゞまりて、この寺に遍昭侍り、と人の告げ侍りければ、物言ひ心見むとて、言ひ侍りける〕(小野小町:後撰1195雜哥參)
【伊勢の海】伊勢の海人の朝な夕なにかづくてふ みるめに人をあくよしもがな〔詞書:題しらず〕(讀人智らず:古今683戀哥肆)
【手向山】このたびはぬさもとりあへずたむけ山 紅葉の錦神のまに/\〔詞書:朱雀院の奈良におはしましたりける時にたむけ山にてよみける〕(菅原朝臣:古今420羇旅哥)

Posted by 橘右 at 17:00