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和歌が詠まれた地.bot : 2015/04/08

2015年04月08日

Posted by metabirds Botbird

【深草】深草の野邊の櫻し心あらば 今年ばかりは墨染めに咲け〔詞書:堀川のおほきおほいまうちぎみ、身まかりにける時に、深草の山にをさめてけるのちによみける〕(上野岑雄:古今832哀傷哥)
【鳥羽】山里の稻葉の風に寢ざめして 夜深く鹿の聲を聞くかな〔詞書:白河院鳥羽におはしましけるに、田家秋興といへることを人々よみ侍りけるに〕(中宮大夫師忠:新古今449秋哥下)
【奈良思の岡】大和國。場所未詳。斑鳩町龍田の邊と思はれる。奈良山のことか。呼子鳥や時鳥が詠まれる。後撰53では「奈良思の山」があり、同じ場所か
【最上川】出羽國の歌枕。山形県の米澤から新庄を流れたあとに出羽丘陵を急流となつて流れる。稻舟が多く詠まれた。
【龍田川】もみぢ葉の流れざりせば龍田川 水の秋をば誰か知らまし〔詞書:龍田川のほとりにてよめる〕(坂上是則:古今302秋哥下)
【靑羽山】近江とも越前國とも言はれる歌枕。詳細未詳。「水鳥」を枕詞にする。また、もみぢが詠まれる。「靑葉の山」なのに紅葉と言ふ矛盾が歌心を誘つたのだらうか。
【五十鈴川】神風や五十鈴の川の宮柱 いく千代すめと立てはじめけむ〔詞書:入道關白家百首歌よみ侍りけるに〕(皇太后宮大夫俊成:新古今1882神祇哥)
【高師の濱】沖つ浪たかしの濱の濱松の 名にこそ君を待ちわたりつれ〔詞書:返し〕(紀貫之:古今915雜哥上)
【刈萱の關】筑前國。大宰府の警固のために置かれた関所の跡。室町時代の末まで残っていたが、戦国時代になって廃止された。
【伊勢神宮】けふとてや磯菜摘むらむ伊勢島や 一志の浦の海人の乙女子〔詞書:大神宮にたてまつりける百首歌の中に、若菜をよめる〕(皇太后宮大夫俊成:新古今1612雜哥中)

Posted by 橘右 at 17:01