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和歌が詠まれた地.bot : 2015/03/24

2015年03月24日

Posted by metabirds Botbird

【濱名の橋】鹽みてるほどにゆきかふ旅人や 濱名の橋と名づけそめけむ〔詞書:恆德公家の障子に〕(兼盛:拾遺342別歌)
【長州の濱】摂津國。場所未詳。拾遺676の歌中に「津の國」とあるので、摂津國であらう。兵庫県尼崎市の海岸邊か。「流す」を掛ける。
【宇治橋姬】山城國の歌枕。宇治橋の伝説である橋姫を詠ふ。宇治橋付近に橋姬をお祀りする社がある。
【松島】陸奧國。宮城県の松島灣に浮かぶ島々。「待つ」や「海人」などが詠み込まれた。
【吉野(夏實)川】大和國。菜摘川とも。吉野川が吉野郡吉野町菜摘邊りを流れてゐる時の呼称。
【印南野】播磨國。兵庫県加古郡稻美町付近の野。「否」を掛ける。女郎花を景物とする。稻美町國安に萬葉集で詠はれた歌を刻む歌碑を置く公園がある。
【賀茂の社】足引の山ゐにすれる衣をば 神に仕ふるしるしとぞ思ふ〔詞書:右大臣恆佐家屛風に、臨時祭かきたる所に〕(貫之:拾遺1149雜秋哥)
【宇治】袖の上にたれゆゑ月は宿るぞと よそになしても人の問へかし〔詞書:宇治にて、夜戀といふことををのこどもつかうまつりしに〕(藤原秀能:新古今1139戀哥弐)
【佐保川】大和國の歌枕。奈良の都の中心を流れる川。川岸に櫻並木があり南都八景のひとつに撰ばれてゐる。萬葉の頃から歌に良く詠まれた。
【逢坂】これやこの行くも歸るも別れつゝ 知るも知らぬも逢坂の關〔詞書:逢坂の關に庵室を作りて住み侍りけるに、行き交ふ人を見て〕(蟬丸:後撰1089雜哥壱)

Posted by 橘右 at 17:00