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和歌が詠まれた地.bot : 2015/03/22

2015年03月22日

Posted by metabirds Botbird

【姥捨山】來むといひし月日を過ぐす姨捨の 山の端つらきものにぞありける〔詞書:そのほどに歸りこんとてものにまかりける人の、ほどを過ぐして來ざりければつかはしける〕(よみ人も:後撰542戀哥壱)
【末の松山】浦近く降りくる雪は白浪の 末の松山越すかとぞ見る〔詞書:寛平の御時きさいの宮の歌合せのうた〕(藤原興風:古今326冬哥)
【雄島】ゆく年を雄島の海人の濡れ衣 重ねて袖に浪やかくらむ〔詞書:土御門內大臣家にて、海邊歲暮といへる心をよめる〕(有家朝臣:新古今704冬哥)
【吉野】引く人もなくてやみぬるみ吉野の 松は子の日をよそにこそ聞け〔詞書:除目の頃、子日にあたりて侍りけるに、按察更衣の局より松を箸にて食物を出だして侍りけるに〕(元輔:拾遺1028雜春哥)
【貴船川】幾夜われ浪にしをれて貴船川 袖に玉散る物思ふらむ〔詞書:家に百首歌合し侍りけるに、祈戀といへる心を〕(攝政太政大臣:新古今1141戀哥弐)
【笠縫島】しはつ山うちいでて見れば笠ゆひの 島こぎ隱る棚なし小舟〔詞書:しはつ山ぶり〕(讀人智らず:古今1073大哥所御哥・神遊びのうた・東哥)
【龍田川】龍田川秋は水なくあせなゝむ あかぬもみぢの流るれば惜し〔詞書:題しらず〕(讀人しらず:後撰416秋哥下)
【かへる山】越國の歌枕。場所未詳。京から越へ下る道である鹿蒜道沿ひの山。鹿蒜神社があり、その付近の丘陵か。
【宇治橋姬】さむしろや待つ夜の秋の風ふけて 月を片敷く宇治の橋姬〔詞書:家に月五拾首歌よませ侍りける時〕(定家朝臣:新古今420秋哥上)
【熊野本宮大社】末の世もこのなさけのみ變らずと 見し夢なくはよそに聞かまし〔詞書:寂蓮人々勸めて百首歌よませ侍りけるに、いなび侍りて、熊野にもうでける道にて、夢に、何事も衰へゆけど、この道こそ世の末に變らむものはあれ(略)〕(西行法師:新古今1844雜哥下)

Posted by 橘右 at 17:00