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和歌が詠まれた地.bot : 2015/03/03

2015年03月03日

Posted by metabirds Botbird

【嵯峨野】かなしさは秋の嵯峨野のきりぎりす はほ古里に音をや啼くらむ〔詞書:公時卿母身まかりて歎き侍りける頃、大納言實國もとに申しつかはしける〕(後德大寺左大臣:新古今786哀傷哥)
【住吉】住みよしと思ひし宿は荒れにけり 神のしるしを待つとせしまに〔詞書:奉幣使にて住吉にまゐりて、昔住みける所の荒れたりけるを見てよみ侍りける〕(津守有基:新古今1994神祇哥)
【野の宮】松風の音に亂るゝ琴の音を ひけば子の日の心地こそすれ〔詞書:野の宮に齋宮の庚申し侍りけるに、松風入夜琴といふ題をよみ侍りける〕(齋宮女御:拾遺452雜哥上)
【賀茂の社】足引の山ゐにすれる衣をば 神に仕ふるしるしとぞ思ふ〔詞書:右大臣恆佐家屛風に、臨時祭かきたる所に〕(貫之:拾遺1149雜秋哥)
【明石】世と共に明石の浦の松原は 浪をのみこそよると知るらめ〔詞書:明石の浦のほとりを、舟に乘てまかりけるに〕(源爲憲:拾遺464雜哥上)
【比叡山】山高み見つゝ我がこし櫻花 風は心にまかすべらなり〔詞書:比叡にのぼりてかへりまうできてよめる〕(紀貫之:古今87春哥下)
【嵐山】思ひ出づる人もあらしの山の端に ひとりぞ入りし有明の月〔詞書:山里に籠り居て侍りけるを、人の問ひて侍りければ〕(法印淸賢:新古今1505雜哥上)
【飛鳥川】古里に歸らむことはあすか川 渡らぬ先に淵瀨たがふな〔詞書:初瀨に詣でて歸さに、飛鳥川のほとりに宿りて侍りける夜よみ侍りける〕(素覺法師:新古今986羈旅哥)
【浮島】わたつみの浪にも濡れぬ浮島の 松に心を寄せてたのまむ〔詞書:物へまかりける人に幣つかはしける、衣箱に、浮島の形おし侍りて〕(能宣:拾遺458雜哥上)
【松の尾山】山城國。松尾大社のご神山。松尾大社は秦氏が創建したと言ふが、松の尾山には、それ以前のはるか昔の祭祀場の遺跡が眠る。元々、松尾大社はその祭祀場の里の宮。秦氏云々は年代が合はない。

Posted by 橘右 at 15:00