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和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/26

2016年05月26日

Posted by metabirds Botbird

【香具山】とをちには夕立すらし久方の 天の香具山雲隱れゆく〔詞書:雲隔遠望といへる心をよみ侍りける〕(源俊賴朝臣:新古今266夏哥)
【二子山】下野國。日光にある大眞名子山と小眞名子山だとされてゐる。
【白川】けふよりは露の命も惜しからず 蓮の上の玉と契れば〔詞書:左大將濟時、白河にて說敎せさせ侍りけるに〕(實方朝臣:拾遺1340哀傷哥)
【富士山】ちはやぶる神も思ひのあればこそ 年へて富士の山も燃ゆらめ〔詞書:題しらず〕(人麿:拾遺597神樂哥)
【逢坂】關山の峯の杉むら過ぎゆけど 近江はなほぞはるけかりける〔詞書:ある人の娘あまたありけるを、姉よりはじめて言ひ侍りけれど、聞かざりければ、三にあたる女につかはしける〕(讀人しらず:後撰875戀哥肆)
【明石】海人小舟とま吹き返す浦風に ひとり明石の月をこそ見れ〔詞書:明石浦をよめる〕(俊賴朝臣:新古今1602雜哥中)
【橘の小島】今もかも咲き匂ふらむ橘の 小島のさきの山吹の花〔詞書:題しらず〕(讀人智らず:古今121春哥下)
【五十鈴川】神風や御裳濯川のそのかみに 契りしことの末をたがふな〔詞書:大將に侍りける時、勅使にて大神宮に詣でてよみ侍りける〕(攝政太政大臣:新古今1871神祇哥)
【子戀の森】こゝにだにつれ/”\になくほとゝぎす まして子戀ひの森はいかにぞ〔詞書:右兵衞佐惟賢、まかり隠れにけるに、親のもとにつかはしける〕(右大臣:拾遺1282哀傷哥)
【初瀨川】石走る初瀨の川の浪枕 はやくも年の暮れにけるかな〔詞書:入道前關白百首歌よませ侍りける時、歲の暮れの心をよみてつかはしける〕(後德大寺左大臣:新古今703冬哥)
  


Posted by 橘右 at 17:01

和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/25

2016年05月25日

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【比良山】さゞ浪の比良山風の海吹けば 釣する海人の袖かへる見ゆ〔詞書:題しらず〕(讀人しらず:新古今1702雜哥下)
【武藏野】紫の色にはさくな武藏野の 草のゆかりと人もこそ見れ〔詞書:さくなむさ〕(如覺法師:拾遺360物名)
【長州の濱】摂津國。場所未詳。拾遺676の歌中に「津の國」とあるので、摂津國であらう。兵庫県尼崎市の海岸邊か。「流す」を掛ける。
【かへる山】賴めてもはるけかるべき歸山 幾重の雲の下に待つらむ〔詞書:遠き境を待つ戀といへる心を〕(賀茂重政:新古今1130戀哥弐)
【白川の瀧】山城國。白川の上流にあつた瀧。山岳部を流れることから急流となり岩を碎く爲に、志賀の山越えの道すがらに奇石や瀧があつた。現在は瀧は消滅してゐる。
【筑波山】われならぬ人に心を筑波山 したに通はむ道だにやなき〔詞書:また通ふ人ありける女のもとにつかはしける〕(大中臣能宣朝臣:新古今1014戀哥壹)
【難波】難波びと蘆火たく屋に宿かりて すゞろに袖の潮垂るゝかな〔詞書:入道前關白太政大臣百首歌に、旅の心を〕(皇太后宮大夫俊成:新古今973羈旅哥)
【紫野】紫の雲の林を見わたせば 法にあふちの花咲きにけり〔詞書:五月ばかりに、雲林院の菩提講にもうでてよみ侍りける〕(肥後:新古今1929釋敎哥)
【佐野の舟橋】東路の佐野の舟橋かけてのみ 思ひ渡るを知る人のなさ〔詞書:人のもとにつかはしける〕(源ひとしの朝臣:後撰619戀哥貮)
【住吉】摂津國の歌枕。住吉大社がある場所。現在は、海岸線から距離のがあるが、かつては白い砂と青い松が美しい海岸であつた。住吉三神は海上を司る神であるが、平安後期以降に和歌の神として崇敬を受けたりしてゐた。
  


Posted by 橘右 at 17:01

和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/24

2016年05月24日

Posted by metabirds Botbird

【久米の佐良山】みまさかや久米のさら山さら/\に 我が名は立てじ萬代までに〔詞書:かへしもののうた〕(讀人智らず:古今1083大哥所御哥・神遊びのうた・東哥)
【淀川】山城の淀の若薦かりに來て 袖濡れぬとはかこたざらなむ〔詞書:題しらず〕(重之:新古今1218戀哥參)
【石上】大和國の歌枕。布都御魂劍をご神として布都御魂大神をお祀りする社。大和に數多くある古社の中で最古とも言はれてゐることから、古いことを導く枕言葉にもなつてゐる。
【武隈の松】おぼつかな霞立つらむ武隈の 松もくまもる春の夜の月〔詞書:橘爲仲朝臣、陸奧に侍りける時、歌あまたつかはしける中に〕(加賀左衞門:新古今1475雜哥上)
【男山】女郎花憂しと見つゝぞゆきすぐる 男山にし立てりと思へば〔詞書:僧正遍照がもとに奈良へまかりける時に、男山にて女郎花を見てよめる〕(布留今道:古今227秋哥上)
【鏡山】花の色をうつしとゞめよ鏡山 春より後の影や見ゆると〔詞書:亭子院歌合に〕(坂上是則:拾遺73春哥)
【吉野山】こほりこそ今はすらしもみ吉野の 山のたきつせ聲も聞えず〔詞書:題しらず〕(よみ人も:後撰477冬哥)
【筑紫】こゝにありて筑紫やいづこ白雲の たなびく山の西にあるらし〔詞書:帥のはてゝ筑紫より上り侍りけるに〕(大納言旅人:新古今901羈旅哥)
【難波】浦わかずみるめ刈るてふ海人の身は なにか難波の方へしも行く〔詞書:平定文がもとより、難波の方へなんまかる、といひ送りて侍りければ〕(土左:後撰553戀哥壱)
【眞野の榛原】置く霜もしづ心なく秋風に 亂れて咲ける眞野の萩原〔詞書:題しらず〕(祐子內親王家紀伊:新古今332秋哥上)
  


Posted by 橘右 at 17:01

和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/23

2016年05月23日

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【高尾山】なき名のみ高尾の山と言ひたつる 君は愛宕の峰にやあるらむ〔詞書:高尾にまかりかよふ法師に名立ち侍りけるを、少將滋幹が聞きつけて、まことかと言ひつかはしたりければ〕(八條の大君:拾遺562雜哥下)
【吹上の濱】月ぞ澄むたれかはこゝに紀の國や 吹上の千鳥ひとり啼くなり〔詞書:五拾首歌たてまつりし時〕(攝政太政大臣:新古今647冬哥)
【住吉】月はなほもらぬ木の間も住吉の 松をつくして秋風ぞ吹く〔詞書:月前風〕(寂蓮法師:新古今396秋哥上)
【三輪山】かざし折る三輪の繁山かき分けて あはれとぞ思ふ杉立てる門〔詞書:題しらず〕(殷富門院大輔:新古今1644雜哥中)
【田子の浦】沖つ風夜寒になれや田子の浦の 海人の藻鹽火たきまさるらむ〔詞書:百首歌たてまつりし時、海邊歌〕(越前:新古今1610雜哥中)
【十市の里】暮ればとく行きて語らむ逢ふことの 十市の里の住みうかりしも〔詞書:春日使にまかりて、歸りてすなはち女のもとにつかはしける〕(一條攝政:拾遺1197雜賀哥)
【大荒木の森】大荒木の杜の木の間をもりかねて 人賴めなる秋の夜の月〔詞書:五拾歌たてまつりし時、杜間月といふことを〕(皇太后宮大夫俊成:新古今375秋哥上)
【濱名の橋】鹽みてるほどにゆきかふ旅人や 濱名の橋と名づけそめけむ〔詞書:恆德公家の障子に〕(兼盛:拾遺342別歌)
【木幡川】木幡川こは誰か言ひし事の葉ぞ なき名すゝがむたきつ瀬もなし〔詞書:題しらず〕(よみ人しらず:拾遺706戀哥貮)
【栗栖野】山城國。京都市北区鷹峯から西賀茂辺り
  


Posted by 橘右 at 17:00

和歌が詠まれた地.bot : 2016/05/22

2016年05月22日

Posted by metabirds Botbird

【春日大社】天の戸をおし明け方の雲間より 神代の月の影ぞ殘れる〔詞書:春日社歌合に、曉月の心を〕(攝政太政大臣:新古今1547雜哥上)
【富雄川】斑鳩や富雄川の絶えはこそ 我が大君の御名を忘れめ〔詞書:飢人頭をもたげて、御返しを奉る〕(飢人:拾遺1351哀傷哥)
【楢の小川】山城国。賀茂別雷神社境内を流れる小川。御手洗川とも。禊や祓ひとのかゝはりで詠まれることが多い。
【伊勢神宮】朝露の岡のかや原山風に 亂れてものは秋ぞかなしき〔詞書:大神宮にたてまつりし秋歌の中に〕(太上天皇:新古今1984秋哥上)
【山田の原】鈴鹿川深き木の葉に日數經て 山田の原の時雨をぞ聞く〔詞書:最勝四天王院の障子に、鈴鹿川かきたる所〕(太上天皇:新古今526秋哥下)
【衣川】陸奧國の歌枕。阿弖流為、母礼を始め幾度も蝦夷と争つた地。後に阿倍氏の中心地となる。衣川の衣から「衣」「裁つ」などが詠まれた。
【久米の岩橋】葛城や久米路に渡す岩橋の 中/\にても歸りぬるかな〔詞書:かれにけるをとこの、思ひ出でてまで來て、物なと言ひて歸りて〕(讀人しらず:後撰985戀哥伍)
【鹽釜】陸奧はいづくはあれど鹽釜の 浦こぐ舟の綱手かなしも〔詞書:みちのくのうた〕(讀人智らず:古今1088大哥所御哥・神遊びのうた・東哥)
【淀の渡り】しけるごと眞菰の生ふる淀野には つゆの宿りを人ぞかりける〔詞書:天曆御時屛風に、淀の渡りする人かける所に〕(壬生忠見:拾遺114夏哥)
【高砂】山守は言はば言はなむ高砂の 尾上の櫻折りてかざさむ〔詞書:花山にて、道俗、酒らたうべけるをりに〕(素性法師:後撰50春哥中)
  


Posted by 橘右 at 17:01