橘右
2016年05月27日
17:01
Posted by metabirds Botbird
【住の江】住の江の松ほどひさになりぬれば あしたづの音になかぬ日はなし〔詞書:題しらず〕(兼覽王:古今779戀哥伍)
【春日野】春霞春日の野邊にたちわたり みちても見ゆる都人かな〔詞書:京極御息所春日にまうで侍りける時、國司のたてまつりける歌あまたありける中に〕(藤原忠房朝臣:拾遺1046雜春哥)
【木枯の杜】消えわびぬうつろふ人の秋の色に 身をこがらしの杜の白露〔詞書:千五百番歌合に〕(定家朝臣:新古今1320戀哥肆)
【おふの河原】さみだれはおふの河原の眞薦草 刈らでや浪の下に朽ちなむ〔詞書:百首歌よませ侍りけるに〕(入道前關白太政大臣:新古今231夏哥)
【弥高山】近江國。伊吹山の一峯。滋賀県坂田郡伊吹町弥高の裏山
【因幡】打捨てゝきみし稻葉の露の身は 消えぬはばかりぞありとたのむな〔詞書:京に侍りける女子を、いかなる事か侍りけん、心うしとて、留め置きて、因幡の國へまかりければ〕(むすめ:後撰1310離別、羈旅哥)
【石上】皆人の背きはてぬる世の中に 布留の社の身をいかにせむ〔詞書:草子に葦手長歌など書きて、奥に〕(女御徽子女王:新古今1796雜哥下)
【熊野本宮大社】わくらばになどかは人の問はざらむ 音無川に住む身なりとも〔詞書:都を出でて久しく修行し侍りけるに、問ふべき人の問はず侍りければ、熊野よりつかはしける〕(大僧正行尊:新古今1662雜哥中)
【神路山】神路山月さやかなる誓ひありて 天の下をば照らすなりけり〔詞書:題しらず〕(西行法師:新古今1878神祇哥)